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髪が薄くなるのはなぜ?

​まずは髪の毛のことを知ろう

 髪の毛はひとつの毛穴から、だいたい3本1組になって生えています。

 その中には1本しかはえてなかったり、あるいは2本というものもあります。
 毛の根元である毛根はそれぞれ別々で、伸びる速度や抜けるタイミングは、その場所によって1本ずつ違っています。

 これが全体的にバランスよく生え変わるように正常な「毛周期」にはインプットされているので、つるつるの時期があったり、ふさふさの時期があったりということはなく安定して生え変わるのが普通です。

 それが何かしらのトラブルによって、正しいサイクルでなくなってしまうと抜けた毛が生え変わらなくなり、髪の毛が一部だけなくなることがあります。

 これがいわゆる円形脱毛症などの脱毛症です。

 この脱毛症と薄毛とは全く別のものと考えなければなりません。

 薄毛とは正しいサイクルで生えかわっていながら、生えかわるたびに徐々に髪が細くなっていき、だんだん髪の寿命が短くなってしまっている状態をいいます。

髪の毛の生えかわるサイクルとは?

 髪の毛は「毛球」といわれる部分にある「毛乳頭」に毛細血管から血液がめぐり、「毛母細胞」が毛細血管から運ばれてきた酸素や栄養素をエネルギーにして、細胞分裂をくりかえし、これが上の方へと伸びていくことで髪の毛はつくられています。

 毛髪の成長速度には個人差がありますが、平均して1日約0.35~0.5mmほどで、1ヵ月に約1~1.5cm伸びます。

 髪の毛は約10万本あるといわれており、健康な人でも60~100本が毎日自然に抜け落ちています。

 男性で2~3年女性で4~6年生えかわりのサイクルといわれており、このサイクルの中に初期成長・脱毛期~早期成長期~中期成長期~後期成長期~退行期~休止期という異なる成長時期をもっています。

 この成長サイクルをしっかりと生きた髪の毛は太く成長した状態で抜け落ちます。

 このような抜け毛は自然な抜け毛なので問題ありません。問題なのはこのサイクルを生きたのに細い状態の毛にしか育ってないのなら薄毛が進行している可能性が高いです。

 この成長期の間にいかに毛根に栄養を与えてあげるかによって次に来る成長期の成長具合が変わってきます。

 薄毛を改善するには次のサイクルのための予防と栄養補給を今のサイクルの時にしなければならないということ。

 つまり、髪はすぐには生えないということです。薄毛の進行も気づいていなかっただけで長い年月をかけ、少しずつ進行していたということになります。
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