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オーガニックカラーって何?
「肌に優しいオーガニックカラーはじめました」なんて文字をよく目にします。
「いつものカラーにプラス料金で優しいオーガニックカラーに変更できます」なんてのもよくあります。
このオーガニックカラーと普通のカラーは何がどう違うのでしょう?
簡単に一言で言ってしまえばほとんど変わりません。
これにはヘアカラーの仕組みが関係しています。
一般的なヘアカラーとは、酸化染料とアルカリ剤を混ぜた1剤と呼ばれるものと過酸化水素を主成分とする2剤とよばれるものを混ぜ合わせることで成立しています。
この過酸化水素とアルカリ剤とがチカラをあわせて髪の表面のキューティクルを開いて、毛髪内部のメラニン色素を脱色して代わりとなる染料を入れることで様々なカラーリングを楽しむことができます。
しかし、過酸化水素とは活性酸素の一種です。過酸化水素には、たんぱく質を溶かす性質があります。
毛髪のみならず、同じくたんぱく質から成る頭皮をも溶かしてしまうのです。
これが、お肌の弱い方がひりひりとしみてしまう最大の原因なのです。
言い換えるとカラー剤を頭皮からべったりとつけてしまうことで、地肌は軽い火傷をしているようなものなのです。
アルカリ剤をなくしてオーガニック剤にしたものがオーガニックカラーかというと実はそうではありません。
アルカリ剤のチカラを借りなければ、鋼のうろこのようなキューティクルをこじ開けることは困難なのです。
では、オーガニックカラーとはどういうものかというと1剤の中に含まれる保護成分にあたる油分の部分を、普通のアルカリヘアカラーでは石油系成分を使用していましたが、ここの部分をオリーブオイルなどのオーガニックオイルを配合したものをオーガニックカラーと呼んでいます。
たとえ一部とはいえ石油成分がオーガニック成分に変わっているのですからよくはなっているでしょう。
しかし、ヘアカラーの基本は1剤と2剤を半分ずつ。
ということは例えばオーガニック成分98%というカラーだったとしても、それは1剤の話であって過酸化水素の2剤を同じ分量混ぜるのですからオーガニック成分は実質、最大でも50%以上になることはありません。
ハーブカラーも同様です。ボタニカルカラーもほぼ同じですが、こちらはオーガニック成分の代わりにボタニカルエッセンスを加えたもの以外に、酸化染料のジアミンの代わりに植物染料を使用したものがあり、こちらの方はジアミンにアレルギーのある方には効果的ですが、結局は半分は過酸化水素であることに違いはありません。
単純に「オーガニックカラー」といえば、このような答えになります。
オーガニックカラーは
アルカリカラーよりしみないのか?
オーガニックカラーと
アルカリカラーの違いは?
オーガニックカラーはしみないのかといわれれば、一部とはいえども優しい成分に変更されているのでましにはなっていることでしょう。
昔はカラーリングの前はもちろん、前日もシャンプーは控えてくださいとよく言われていました。
これは、ご自宅でのシャンプー時に地肌を傷つけてしまう恐れがあるとともに、実は頭皮の保護の役目を果たす油分を取らないためでもあります。
この保護の役目を果たす油分をカラー剤に多く配合したカラー剤は刺激が少ないといえます。
さらには、アルカリカラーの油分は石油成分ですがオーガニックカラーはオーガニックオイルなのですから、より優しいのです。
しかし、やはり1剤の中だけの話ですのでたかがしれています。
頭皮を保護する目的なのが油分なのであれば、頭皮にたっぷりと油分を補ってあげればしみないということになります。
ところが必要以上の油分は染色の妨げになります。
当店では特殊なオイルで頭皮を保護し、さらにはカラー剤にもオーガニックカラーやボタニカルカラーを選んだ上で特殊な抗酸化成分を複数配合することで染まりはさらに良くなり、頭皮は刺激のない本当の意味でのオーガニックカラーを実現しています。
つまり、「シャペルシェのオーガニックカラーはしみないのです。」
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